観た人の声・感想  2013年6月~2014年3月

●2014.3.2 名古屋上映会・以下アンケートから

<みとることの大切さ>

◎ ようやく「生命」「死」という事に向きあおうとする社会になってきた?と感じています。人を尊重する社会、生きやすい(どんな人も)社会を作っていく事の大切さ、生命をみとるという事の大切さを実感し、やはり共に伴走する見守る人の存在が大切と考えています。

<元気もらった>
◎ 医療となると、自分の考えというものが通用しないものとどこかで思ったり、それでも自分で決めたいという思いがあったりしていた。渡辺容子さん、そして近藤誠さんの生き方への考えは、私のいのちも元気にさせてくれました。死ぬその時までの生きる姿勢、生き方、楽しみながら、楽しめる方向で、ひとつひとつ決めていきたいと思います。

<治療法、えらんでいいんだ>
◎ 昨年月、乳がんの手術を受けました。放射線を受け、抗がん剤治療をうける予定でいましたが、不安で一杯でした。たまたま新聞で近藤医師の人となりを知り、著書をよみ、実名で紹介されていた渡辺さんに出会いました。自分で自分の治療をえらぶ、えらんでよいのだということで、ずっと気持ちが軽くなり、ほんとうに自由になりました。抗がん剤は断り、仕事にもどりふつうに生活しています。渡辺さんの本に出会わなかったら、気持ちの整理もつかず、暗い毎日をおくっていたのでは。上映会を開催して下さってありがとうございます。渡辺さんの現実を受け入れ、笑って生きる姿にまた新たなエネルギーをいただきました。映画のさいごでは涙がこぼれましたが、かなしさではなく、さわやかさをともなった涙でした。

<一筋縄ではいかない・・Aさん>
「いのちを楽しむ」ご送付いただき、どうもありがとうございました。がんも死も生も一筋縄でいかない、という製作者のお立場から言葉に真実の重みを感じました。印象的だったのは、最後の容子さんを目の当たりにしていた方たちが、生命の生きようとする本能、力を感じ取っておられたということです。ろうそくの火が消える瞬間まで燃えようとするように、命もどんなに弱くなっても本来最後まで輝こうとするのですね。それが、クスリ漬けにされたりチューブだらけになっていたりすると、周囲もそんなかすかなものには気づけず、モニターの数字に頼らざるを得なくなるのだろうと思いました。私も将来、もし自分で選択できる機会に恵まれたなら、体を痛めつけるような治療は拒み、生命の最後のがんばりをかき消さないように、皆が静かに目を凝らしてそれを見守ってくれるような最期を迎えたいと思いました。(2013.12.13 三鷹市)

<心の財産になった・・Aさん>

レンタルDVDをお送りいただきまして、ありがとうございました。さっそく家族で拝見させていただきました。見たあと、パンフレットもじっくり読みました。渡辺容子さんという一人の女性を映画を通じて知ることができたのは、心の財産になった気がします。容子さんの笑顔と一緒に映画の余韻が続いています・・。すばらしい映画を本当にありがとうございました。(2013.11.23 相模原市)

<予想以上によかった・・Nさん>

神戸・元町映画館での上映お知らせありがとうございました。8月14日に観に行きました。予想以上によい映画でした。ガンや自分の生き方について、考えるきっかけになりました。友人の病院関係者にも、チラシと資料を回しました。ありがとうございました。(2013.9.5 姫路市Nさんからのハガキ)

<自然な形で迎えた命の終わり・・Hさん>

今日は2回目の鑑賞でしたので、ストーリーがわかっている分、1シーン1シーンをじっくり見ることができました。映画の冒頭の亡くなる2年前の容子さんは全く亡くなるように見えませんが、最後の方のベッドの中の容子さんは、徐々に病が進行し動けなくなっていくように感じました。本人が、寿命まで生きたしやりたいこともやって悔いはないと言っていて、実際そうだったと思いますが、本当に「死ぬまでには大変な苦労がいるものだ」なんですね・・。うまく言えませんが、容子さんは、犬や猫など他の動物と同じように、生き物として、できる限り自然な形で、命の終わりを迎えられたのではないかと思います。そしてそれが容子さんの望みであり、今の社会に対して投げかけたい1つのメッセージだったのではないかと思います。(2013.8.24 渋谷シアター・イメージフォーラムにて)

<どう生きるか考えていきたい・・女性>

今日は貴重な映像をありがとうございました。世界の中で日本はガラパゴス化していて、多くの特に年輩の男性が、もっともっと自分の死と生を自覚して自立 して生きたら、変わっていくと感じました。渡辺容子さんの生き方、最高の生き方だったと思います。「どう生きるか」私も考えていきたいと思います。人間は 簡単には死ねません」(2013.8.16 元町映画館で)

<光をもらった・・Nさん(64歳)>
大阪シネ・ヌーヴォXで今日観ました。私はいのちを楽しむ…こんな大切なことを日々しているだろうか?と問うてみました。 自分を生きたくて 家族から離れて16年目 最期まで自分を生きていこう!容子さんから光を頂きました。ありがとうございます。たくさんの方々に観て頂きたいと強く思いました。感謝。(2013.7.2)

<貴重な時間をありがとう・・Nさん>

 初めてドキュメント作品を拝見致しました。見終わった後、とても複雑な気持ちでした。容子さんが「 一人の人を愛する事が周りも愛する事 」と仰った時に、私も少し共感し始めました。死と言う現実は、自身が消え行く不安より、家族など身内に与える影響を一番に考えるのですね。容子さん自身の愛情の深さが、死ぬと言う期限が有っても、明るく前向きに捉られたのだと思います。生涯出会える人は多くはないと。人間関係についても改めて考えさせられる作品でした。 ドキュメントの中には、現在の病院や福祉事情、近隣との在り方や自身の老後を考えてしまう場面もあり、毎日時間に追われる生活の私には貴重な時間でした。ありがとう御座いました。(2013.6.28)

<どう生きるのか、最適な教材・・若林良行さん>

 いま観てきました。本当に暗くない。渡辺さんの自然体も見事だし、それにまわりの人たちがとても魅力的。だれもが迎える死、そして「それまでどう生きるのか」を考えるに最適の教材です。それにしても帰るべきふるさとが放射能汚染で住めなくなってしまうなんて…。でも、これも現在進行形の現実。(2013.6.27)

<渡辺さんのさわやかな生き方・・Eさん>
 大阪シネ・ヌーヴォXで『いのちを楽しむ』を見てきました。とってもいい作品だと感激しました。なんといっても渡辺さんの表情がいいですね〜 楽しんで生きている、納得して生きている、すてきです。しかし、思う通りにはいかない最期の痛くて苦しむ姿が入っているところもこれが現実だと感じさせられます。むだのない映像もいいです。死について、生きることについてたくさんの問題提起をしてくれた作品だと思います。渡辺さんのさわやかな生き方に、視聴後もすがすがしさを感じました。全国の多くの人に見てもらいたい作品だと思いました。(2013.6.26)

<最後までしっかり生きたい・・Kさん>

今日、シネ・ヌーヴォXで「いのちを楽しむ〜容子とがんの2年間」を見てきました。主人公の達観した感じの発言に、共感と、ときとして違和感を覚えながら、生と死について考えさせられました。「患者が治療の主人公」というのは、当たり前のことですが、現実にはそれが難しいのですね。最後までしっかり生きたいものだと想いを強く持ちました。(2013.6.19)

<ランチ&アフタートークがよかった・・Hさん>

 ランチ&アフタートークでは楽しいひとときをありがとうございました。映画が終わった後、なかなかことばにはできないけれどいろいろ感じている感覚があったので、あんなふうに皆さんと対話できる場があり大変ありがたかったです。他の方々の話を聞いたり、自分の感じたことを話したりすることで、またいろいろと気づくことがありました。映画の前は、きっと泣くだろうと思っていたのですが(泣き虫なので)、予想に反してあまり泣きませんでした。それは、死やお別れややり遺した思いのような哀しみの気持ちに通じる何かではなく、むしろ、自分の人生を、自分の頭で考えて、素直に生きることを追求する堂々とした生き方に圧倒されたからだと思います。老若男女、いろいろな人に見てほしいと思います。私自身も仲間と見る機会を作りたいと思っています。(2013.6.17)

<人ってこんなに見事に死ねるんだ・・Mさん>

  容子さんの笑顔がとにかくよかった! 人ってこんなに見事に死ねるんだな、と感激しました。主治医の先生方も、容子さんを支える家族やお仲間の表情も良かった。わたしは今日、この映画をイメージフォーラムで観て、最初から最後まで涙腺がゆるみっぱなしでした! そして、わたしは今35歳なのですが、容子さんの年代の方々が、若い頃から市民運動などを通じて知り合って、交流していって、お互い病気になっても助け合うような思想を持っているのがとにかくすごいなぁ、と思いました。私たちの世代だと、雇用が不安定なせいとか、そもそも社会的な問題意識が低いとか、理由は色々あるのですが、集まって話し合えるような共通の基盤やムードさえないので、うらやましいです。でも、死ぬ時には、たとえどんなに素晴らしい人達に囲まれていたとしても、結局は一人ぼっちになるんだろうな〜、とも映画を観て思ったので、難しい問題ですが。わたしはまだ若くて何の病気もないので、分からないことも多いですが、これから自分や親や友人が病気になったら、どうしたらいいのか、勉強していこうと思いました。容子さんのように、無治療や緩和治療が合う人もいるし、積極的な治療をやって、病気と戦うのが合う人もいると思うので、何がいいということもないだろうし、難しいと思いますが・・。ビデオプレスさん、素晴らしい映画を撮って下さって、ありがとうございました。(2013.6.9)

<息切れの私が元気もらった・・Kさん>

 今日は、本当に素晴らしい時間をどうもありがとうございました。皆さんの思いが伝わる映画でした。どのシーンも印象深く、容子さんの言葉が次々と思い出さ れて、息切れしかけていた私も、明日また出来ることがあると思えるようになりました。時間を作って容子さんのブログを読ませていただこうと思いま す。(2013.6.7)

 

<生きることの素晴らしさ・・斉藤和子さん>

 日曜日に渋谷イメージフォーラムで「いのちを楽しむ」を観てきました。多忙な毎日でこの日しか時間がとれなくて、やっと行きましたが、「行ってよかった」と心から思える作品でした。私は容子さんにお会いしたことはありません。でも、この日私は容子さんをとても身近な人として感じました。容子さんの姿は消えたことは事実でしょう。でもこの作品で容子さんはまたよみがえって、お会いしたことも無い私の心の中に生き始めました。眉間にしわをよせている自分の顔を鏡で見ていた時、ふっと容子さんのあの笑顔と声が浮かんできました。容子さんの「私のことは、忘れてもいいの。今の自分と周りの人を大事にして、今できることをやって。社会に目を向けて何かをやって」という言葉。私の胸に届きました。最後のお別れのシーンもいいものでした。年齢を重ねて一番必要なものが仲間であると心から思い、今の自分の活動を自信をもってやろうと、つぶやいています。 映画が終わったとき涙が止まらずもう少し暗いままで・・と思いました。その涙は悲しいとか 辛かっただろう・・というものではなく、容子さんの人生が愛しく、また彼女の生きていた証しを残したこの作品への感動の涙だったと思っています。松原さん、佐々木さんありがとうございました。そして、容子さんを支えたみなさんの温かい心に、生きることの素晴らしさを教えてもらっています。(2013.6.5)

<必見!です・・Tさん>

 今日イメージフォーラムで映画見ました。私の親しい友人も、ガンの手術を選択しないで43歳で亡くなりました。それで良かったのかずっと心にひっかかっていましたが、この映画を見て、友人の生き方と容子さんの生き方とつながり納得できました。友人にメールで必見!と送りました。(2013.6.3)

<パワフルな映画・・岸田真琴さん> 

 容子さんは、死んでも生きている人! この映画で、勇気をもらいました。彼女が発信し続けたことで暗闇を抜け出せた人は多いでしょう。感傷的にならない、潔い生き方や語り口には、あっぱれ!で す。なんて、パワーにあふれた映画なのでしょう。同じ乳癌患者として、これから自分が、たどる道もわかり参考になりました。「幸せな人生だった、自分の事 を忘れてください」と言える彼女のすばらしさに拍手です。3大治療しか知らない上、医者の言いなりで、今の癌治療を信じて疑わない患者さんやご家族に是非 見ていただきたいです。(2013.6.2)


<感動しました・・Kさん>
 

 今日のような機会をくださり、心より感謝申し上げます。私達にとって、いろいろ考えさせられることの多い映画で、本当に感動いたしました。癌も死も全て の人の問題ですから、沢山の人たちに絶対見てもらいたい映画と思いました。渡辺容子さんは本当に素敵な方ですね。決して「悲劇の主人公」にならなくて潔い です。(2013.6.2)

 試写会アンケート紹介(2012年)

★『いのちを楽しむ〜容子とがんの2年間』完成上映会アンケートから  
           2012/9/28 新大久保アールズアートコート
●なんて見事な生き方!!
●みんなに宣伝したい映画でした。
●ちょっと長い時間の映画と聞いていたがまったく長いとは思わなかった。がんもどき理論を初めて知って勉強になった。
●生きていくことにとてもはげまされました。
●容子さんの心は、何でも自分で納得したい、自分で認識するということが「生きる」ということなのだと人々に伝える。その記録がまた人を「生きさせて」ゆく。
●死の選択は、どう生きるかという容子さんのまさに生き様ですね。
●がんの治療のこと、容子さんの生き方、考え方、それと彼女をとりまく人間関係、交流の様子がよくわかり、とてもいい作品になっています。最後の散骨の場面—強く印象に残ります。
●大変な日々を重ねて良くこのような映画を創ってくださいました。私は容子さんのご遺言「まわり(近く)の一人を大切に!」を守っていきます。
●渡辺さんの生き方、メッセージをしっかり受け取ることができました。多くの方に観て頂けたらと思います。応援しています。
●生きることの大切さを教わりました。
●言葉がみつかりません。胸に思い出を秘めて祈ります。
●8月5日に最愛の息子を舌がんで失いました。・・・手をつくせなかったことに無念な思いをしましたが、治療しない選択もあるのかと思いました。
●母を子宮がんで10年前に亡くしているので、とても共感し、勉強になりました。
●「死に方」は「生き方」だというのがよく伝わる内容でした。どう治療するかも自分が主体になることが必要ですね。そのためには勉強が大切だとおもいました。
●私もがん患者ですが、死ぬのはたいへんですね。ご本人が納得がいったという点は幸せだったのかもしれませんが。
●よく撮ってくれました。すごくよく仕上がっていました。容子さんは多くの仲間に囲まれて幸せな人生だったと思いました。もつべきものは友人だな。
●近藤先生の「がんもどき理論」に大変興味があったので、上映会に参加できてラッキーでした。
●明るい映画でした。人間最期まで生き抜くことが一つの作品なのだと思いました。私もがんで最期をと本当に思いました。
●渡辺容子さんは支えてくださるすばらしいお仲間がたくさんいらしてとても幸せだなとつくづく感じました。
●故人になっても「生きる」「死ぬ」など、課題をなげかけてくる容子さん、すばらしい映画でした。
●医療、葬式、墓の問題は非常にあると痛感しています。いい映画でした。
●2年前の夏、乳がんの相談にのっていただいた者です。・・・最後の気持ちはわかりませんが、まわりの方々の明るさが救いに思えました。
●すごい死でした。
●がん治療のことに関する話がもう少しあってもよかったかと思う。
●医療については患者も勉強しなくては、主人公になれないですね。