一筋縄ではいかない〜レンタルで観て

「いのちを楽しむ」ご送付いただき、どうもありがとうございました。がんも死も生も一筋縄でいかない、という製作者のお立場から言葉に真実の重みを感じました。印象的だったのは、最後の容子さんを目の当たりにし ていた方たちが、生命の生きようとする本能、力を感じ取っておられたということです。ろうそくの火が消える瞬間まで燃えようとするように、命もどんなに弱 くなっても本来最後まで輝こうとするのですね。それが、クスリ漬けにされたりチューブだらけになっていたりすると、周囲もそんなかすかなものには気づけ ず、モニターの数字に頼らざるを得なくなるのだろうと思いました。私も将来、もし自分で選択できる機会に恵まれたなら、体を痛めつけるような治療は拒み、 生命の最後のがんばりをかき消さないように、皆が静かに目を凝らしてそれを見守ってくれるような最期を迎えたいと思いました。(2013.12.13 三鷹市・A)